こんにちはピヨたけです。
坂柳有栖は自他共に認める天才でAクラスのリーダーを努めています。
綾小路の過去を知っている数少ない人物の一人で、彼と対決することに執着を見せます。
今回は坂柳の実力と登場シーンについてまとめました。
※ネタバレを含むので注意ください
坂柳有栖
©衣笠彰梧/トモセシュンサク/KADOKAWA刊/ようこそ実力至上主義の教室へ2製作委員会
誕生日:3月12日
学力:A(93)
身体能力:D-(25)
機転思考力:B+(80)
社会貢献性:B-(65)
総合:B(66)
坂柳は高度育成高等学校の理事長である坂柳理事長の娘です。
幼少の頃、父に連れられホワイトルームを見学した際に、ガラス越しに綾小路を見て、その実力に目を奪われてしまいます。
ホワイトルームの作られた天才である綾小路を、生まれながらの天才である自分が倒し、天才は生まれながらにして天才であるという自論を証明しようとしています。
先天性心疾患を患っており、歩く際には愛用の杖を使用しています。
性格は冷徹で好戦的。相手を落とし入れる策はもちろん、時には味方ですらも不要であれば切り捨てることも。
綾小路に対し、特別な感情を抱いていますが、それが恋であるかは不明。数少ない綾小路の正体を知る人物で良き理解者でもあります。
【登場回】綾小路との対決まで
体育祭(5巻)
坂柳の初登場は5巻。
これまでAクラスのリーダーを葛城と争っている人物として登場していましたが、本格的に登場するのは5巻が最初です。
体育祭が終わった後、神室を使い綾小路を呼び出す坂柳。
「お久しぶりです綾小路くん。8年と243日ぶりですね」
「冗談だろ。オレはおまえなんて知らない」
「ふふ。そうでしょうね。私だけが一方的に知っていますから」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ5巻
何の真似か分からず、綾小路が立ち去ろうとした時、坂柳の口から障害の言葉が放たれます。
「ホワイトルーム」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ5巻
その単語から動揺を隠せない綾小路。
坂柳は綾小路がホワイトルームの出身だと知っていました。
坂柳の目的は綾小路を倒す事、宣戦布告をするために綾小路を呼び出したのです。
綾小路を葬ると言い張る坂柳に対して、最後に綾小路は問いかけます。
「おまえにオレが葬れるのか?」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ5巻
さすが綾小路。かっこよすぎますね。
VS龍園(7巻)
綾小路は綾小路グループでカラオケに行った帰り道、坂柳と一之瀬が2人でいるところに遭遇します。
AクラスとBクラスのリーダーが一緒にいる事に対して綾小路グループの面々は驚きます。
一之瀬に近づいた坂柳の目的はいったい?
黒幕Xを探す龍園は高円寺に接触。
龍園と高円寺が押し問答をするなか、騒動を聞きつけた坂柳とAクラスが現れます。
高円寺が龍園をドラゴンボーイと呼んだ事に笑みを浮かべ、面白がって龍園を挑発する坂柳。
しかし自身は高円寺にリトルガールと呼ばれてしまいブーメランを食らってしまいます。
少しだけムキになる坂柳が可愛いシーンです。
冬休み(7.5巻)
綾小路はケヤキモールで偶然坂柳に遭遇します。
綾小路は気になっていた坂柳と一之瀬が一緒にいた事に関して聞いてみました。
すると坂柳は笑いながら一之瀬は友人ではないと答えます。
坂柳の目的はあくまでも綾小路。綾小路が相手をしてくれないなら別の相手、つまりDクラスの同盟相手であるBクラスを攻撃しようとしていました。
そして坂柳は一之瀬の弱点を見つけたようです。そして一之瀬を徹底的に叩き潰すと綾小路に告げます。
坂柳の綾小路への執着と好戦的な性格がよくわかるやりとりです。
混合合宿(8巻)
廊下で前方不注意の山内とぶつかり転んでしまう坂柳に声をかける綾小路。
この時、坂柳は大丈夫と笑って答えていますが、目は全く笑っていない模様。
話は必然と攻撃対象である一之瀬へ。
これからの展開が楽しみだと語る坂柳。着々と一之瀬潰しが進んでいるようです。
一之瀬の過去(9巻)
「一之瀬帆波は犯罪者だ」。学校中にこの噂を流した張本人は坂柳でした。
ふさぎ込む一之瀬を徹底的に追い詰める坂柳。
その裏で、綾小路が一之瀬を助けるように根回しも同時に行います。
坂柳の誘いに乗り一之瀬を救う綾小路。
坂柳が一之瀬潰しを行った理由は、全ては綾小路に自分への関心を向けるためでした。
そして、坂柳は綾小路に勝負を挑みます。
綾小路もその勝負を受けます。
どちらが上なのか?雌雄を決するために。
クラス内投票(10巻)
クラス内で投票し、一人退学者を決定する特別試験。
綾小路と坂柳は勝負の約束をしていましたが、直接対決を行う特別試験ではないため勝負は一旦保留。
そして坂柳は暗躍します。山内に接触し票を操作し山内が退学にならない方法を山内に吹き込みます。
山内は話に乗り、退学する生贄を綾小路に定めます。
裏で坂柳と繋がって綾小路を陥れようとした事を看板された山内は窮地に立たされますが、Aクラスの賞賛票があるため、自分に票が集まっても退学者に選ばれることはないと、たかを括っていました。
しかし、それこそが坂柳の策略だったのです。Aクラスの賞賛票は全て綾小路へ。山内は票数でトップになり退学になります。
改めて勝負の約束をする綾小路と坂柳。学年末事件で二人の対決が実現します。
学年末試験(11巻)
各クラスの代表者を司令塔とし、クラス単位で種目別対決を行う学年末試験。
敗北した司令塔は退学となるため、前回の特別試験で賞賛票により獲得した、退学を取り消す事のできるプロテクトポイントを所持している綾小路、坂柳、一之瀬、金田が司令塔になります。
ここで綾小路VS坂柳の対決が決定します。
お互い3勝3敗で迎えた最終戦、対決種目はチェスが選ばれます。
かって坂柳はホワイトルームで綾小路がチェスを指す姿を見て、自らもチェスを覚えました。
図らずも勝敗を決する勝負に選ばれました。最後の戦いが幕を開けます。
チェスの結果は坂柳の勝利に終わり、特別試験の結果はAクラスの勝利に終わりました。
しかし、これは月城理事長代理が仕組んだことで、最後の勝負どころで綾小路が指示した場所と違う位置に駒が指されたのです。
その事実に怒りをあらわにする坂柳。
二人だけの図書室で綾小路の最後の手から勝負を再開します。
結果は綾小路の勝利。
敗北した坂柳は綾小路が真の天才である事を認め、特別な感情を持っている事を伝えます。
「私はあなたのことが知りたくて知りたくて仕方がないんです。ずっとずっと追い続けてきた、出会うことのなかった幼馴染のような心境なんです。簡単に競い合いが成立してしまっては、その価値も薄れてしまう」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ11巻
坂柳は愛しそうに綾小路を見て笑みを向けます。
「人は触れ合うことで温かさを知ることが出来る。それはとても大切なもの。人肌のぬくもりも、けして悪いものではありません。覚えておいてください」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ11巻
本当は1秒でも長く綾小路と一緒にいたかったと語る坂柳。
彼女もまた、綾小路に恋する乙女なのでしょうか?
沈んでいく夕陽を見つめながら2人で帰路に着きます。
【登場回】綾小路の理解者
冬休み(11.5巻)
綾小路を退学させるために、綾小路の父から送り込まれてきた月城理事長代理。
綾小路は月城に対抗するために不正疑惑を着せられ現在謹慎中の坂柳の父かである坂柳理事長に電話をします。
月城の陰謀を聞いた坂柳理事長は信頼できる教師に対応を頼むように根回しを約束。
そして坂柳、真島先生、茶柱先生の4人で極秘に会合。
坂柳は学年末試験で月城が行った妨害行為を二人に説明し、二人を味方につけます。
当面の間、月城理事長代行を排除するために綾小路と坂柳は協力する事になります。
無人島試験(2年生編2巻)
無人島試験のグループ作りが解禁されてから坂柳は一之瀬を呼び出し、話し合いの場をもうけます。
話し合いの内容は坂柳クラスと一之瀬クラスが手を組んで無人島試験に臨むというもの。
Cクラスに落ちて後がない一之瀬を利用し、Aクラス以外が同盟を組んでAクラスに牙を向いてくる事を防ぐというのが坂柳の考え。
一之瀬も坂柳の考えを見破りますが、自分達に好条件を引き出す事により、この同盟を承諾。二人の利害が一致しAクラスとCクラスの同盟が結ばれ、坂柳と一之瀬は協力して無人島試験に臨む事になります。
無人島試験(2年生編3巻)
無人島試験の最中、綾小路がビーチに赴いた時にビーチチェアに座る坂柳に会います。
綾小路は坂柳に頼み事をします。それはクラスを超えて連携をとる事、坂柳も自分達にメリットがあると見てこれを承諾しています。
無人島試験(2年生編4巻)
綾小路は1年生が自分を退学させるために行動を起こしてくる事を坂柳に伝えます。綾小路自身は月城の対応に集中したいため、1年生への対策を坂柳に依頼。
1年生のグループを操る椿と坂柳。グループ同士をぶつけ合う頭脳戦が繰り広げられます。
船上(2年生編4.5巻)
坂柳は綾小路からホワイトルーム生と知らされていた天沢に接触する。
天沢は坂柳の口からホワイトルームという単語が出ても特に驚きはせず、坂柳に対して自分に近づくと容赦はしないというスタンスをとります。
天沢と別れた後、坂柳はクラスメイトに電話をかけます。その相手は山村。
「やはりクラスで頼りになるのは山村さん、あなただけのようです」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編4.5巻
坂柳か神室や橋本よりも頼りになると評する山村とはいったい何者なのか?今後どう関わってくるか気になる人物の一人です。
体育祭(2年生編6巻)
体育祭を欠席した綾小路の部屋に坂柳が訪れます。
普段であれば、Aクラスのリーダーである坂柳が綾小路の部屋を訪れるところを誰かに見られるといらぬ勘繰りを招いてしまうが、今は体育祭で寮には綾小路と坂柳しかいない。この状況を利用し坂柳は綾小路に会いに来たのです。
そこで坂柳は気づいてしまいます。綾小路の真の目的に。
気づかれてしまった綾小路は坂柳の口を封じるためにベッドに押し倒します。そして
「特別授業を始めようか」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編6巻
修学旅行(2年生編8巻)
2年生編8巻は雪の舞う冬の北海道が舞台の修学旅行編です。
雪で滑ってしまった坂柳。そこに同じグループの時任が手を差し伸べます。
坂柳は時任に礼を言うと学校での時任とは印象が違うと話し、ここから二人は急接近。
4日目の朝には親しげに話す二人の姿が見られます。
何やらデジャブを感じる描写ですよね。
流石に時任は山内ではないので、あのようなことにはならないと思いますが、来るべき龍園戦に向け、坂柳の準備と見て間違いないと思います。
その夜、綾小路を呼び出す坂柳。そして坂柳に呼ばれ現れる神崎。
二人は親同士が政界で繋がりがあり、幼少期からの知り合いでした。
また、未だ正体が不明の石上も二人の知り合いのようで、話題は石上に。
坂柳の言葉で気になったのは
「しかし綾小路くん。未来が常にあなたの思い通りなるとは限らないものです」
この言葉はいったい何を意味しているのでしょうか?
予想は直江元幹事長の死によるホワイトルームへの影響が本命ですが、坂柳は綾小路のクラス移動に勘づいているので、クラス移動絡みの綾小路の行動全般を指しているかもしれません。
いずれにしても、気になる描写なのは間違いありません。
まとめ
坂柳は作中の中でも極めて優れた頭脳を持ち、非常に能力が高いです。
綾小路がホワイトルーム出身だと知る数少ない人物で、綾小路の良き理解者でもあります。
綾小路に対して特別な感情を抱いていることは間違いありませんが、それが恋心に発展していくかどうかは不明。
どちらかと言えば恋愛対象というよりも、純粋に倒したい相手としての思いの方が強そうに感じます。
ここまでみてくださってありがとうございました。それではまた。
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