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【よう実】2年生編11巻の感想と考察!ネタバレ注意!【ようこそ実力至上主義の教室へ】

2年生編11巻(アイキャッチ) よう実
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こんにちはピヨたけです。

待ちに待ったようこそ実力至上主義の教室へ2年生編11巻の発売となりましたね。

今回は電子版が10日遅れの3月4日に配信ということで、久しぶりに発売当日に書店に駆け込むことになりました。

なぜ今回電子版が10日遅れになったのか気になったのでまじめに考察してみようかと、ほんの数秒ほど思案しましたが、それよりも最新巻の内容が楽しみで楽しみで仕方なかったのでやめました。

久しぶりに書籍版での読書は新鮮な気分だったのでよしとしましょう。

ということでようこそ実力至上主義の教室へ2年生編11巻の感想考察に参りたいと思います。

いつものように、物語の重要なネタバレ的要素はなるべく避けつつ、感想と気になる点をまとめていきたいと思います。

2年生編11巻

二者面談

今回は茶柱と綾小路の二者面談から物語が始まります。高校2年生の三学期といえばそろそろ進路を明確にしなければいけない時期ですからね。それは高育も同じということでしょう。

茶柱は卒業後の進路について綾小路に問いかけますが、綾小路は進路に関しては親族が決めると回答します。

まあ、これは綾小路の事情からしたら致し方ないところではありますね。

茶柱も深く詮索はせず、ある程度理解は示しながら二者面談は終了、かと思われましたが、4月になったら三者面談で綾小路の父が来るという事を告げられると、さすがに無視できません。

綾小路父はかつてこの学校で会うことはないと言い切ったのにも関わらず、わざわざ三者面談に出向いて来るとはいったいどういうことか?

気になる点は綾小路の三者面談の日程だけでなく、他の生徒の日程も変更になったら必ず伝えるようにと言っていること。

これちょっと考えました。で、ふと思ったのが、もしかしたら綾小路自身が目的ではなく、綾小路と同じ日に三者面談を行う別な誰かが目的なのではないかと思いました。名指しで自分の子供以外のスケジュール変更を聞き出したら不自然ですから、カモフラージュのためにクラス全員のスケジュールが変更したら連絡しろと言ったのではないかと。

ということは綾小路父の目的は綾小路と同じ日に三者面談の予定になっている人物。つまり彼という事でしょうか?

橋本の来訪とコンビニでの邂逅

二者面談を終えて綾小路が部屋に戻るとそこには橋本の姿が。

橋本は綾小路に自身が坂柳を裏切った事、そして何故このタイミングで裏切る事を決めたのかを話し始めます。

2年生編10巻で橋本が坂柳を裏切りましたが、やっぱり橋本は何かを隠していましたね。橋本が綾小路に伝えた情報は、今後の展開を左右する重大な話になるのですが、この時点では我々読者には明かされず、判明するのは本巻の最後になります。

橋本との話し合いを終えた綾小路は橋本と一緒に夕飯を買いにコンビニへ向かいます。

その途中、二人の前に森下が現れます。橋本の事を裏切り者と呼ぶ森下。これには橋本もかなり参ってる様子。というのも橋本が裏切った事はまだ公にはなっていないので、事実を知る人間以外には疑惑でしかないからです。

にもかかわらず堂々と「裏切り者の橋本正義」と呼ぶ森下は相変わらずぶっ飛んでますね。

二人がコンビニに行く事を知ると自分も同行するという森下。三人でコンビニに向かう事になります。

コンビニで買い物をしていると後からコンビニに入ってきた山村と鉢合わせになります。

山村はどうやら橋本を尾行していたらしく、綾小路に会うとバツが悪そうにします。

4人で買い物を続けていると、そこに三年生の鬼龍院が現れます。鬼龍院は綾小路に話しかけると、他の三人について尋ねます。三人は軽く自己紹介し、短いやり取りの後、鬼龍院は去っていきます。

交流合宿

今年も開催される事になった全学年による合宿。3泊4日の体験学習型の交流会「交流合宿」が行われます。

昨年の混合合宿とは異なり、今年は「特別試験」の名目は使われておらず、クラスポイントなどの変動もなし。

今回の合宿は3年生からは各クラスから5名ずつ計20人の参加。そして三年生1名が各グループのリーダーとなって20グループ作り、1年生と2年生の全名簿リストを基に話し合いのもとメンバーが決められています。

綾小路のグループは鬼龍院がリーダー。1年生からは椿。二年生からは橋本、山村、森下、ひよりなどが選ばれています。

合宿所に向かうバスの中で綾小路の隣に座った軽井沢、観たい映画があるとのことで綾小路を誘います。

綾小路は上映の日付が3月26日である事を確認すると承諾します。

さて、今年も行われる事になった全学年合同の合宿、各グループに分かれて総当たりで体験学習ゲームを行い順位を競います。

といっても特別試験のようにギスギスしたものではなくレクリエーションみたいなもの。

交流会の概要は以下の通り

交流会 体験学習ゲーム概要
期間 3日間に分けて行われる

  • 1日目 5試合
  • 2日目 7試合
  • 3日目 7試合

※各ゲーム毎にインターバル30分

対戦方法 全20グループの総当たり戦で行われる(対戦の順番は非公開)
ルール
  • 各グループから毎ゲーム3年生の代表者が参加者5名を選出し対戦する
  • 参加者としてゲームに選出できるのは1、2年生のみ
  • 1対1を原則とし3勝したグループの勝利とする
  • 負けが確定してもゲームは5人全員が行う
  • 参加制限回数はなく、何度でもゲームに参加できる
ゲーム内容 リスト内から学校側がランダムに選出しゲーム内容が随時発表される
勝利条件 勝利数が多い順に表彰される(※同率で3位以上が並んだ場合追加でゲームを行う)

一応順位に応じてプライベートポイントを獲得できますが、1位でも各生徒に3万プライベートポイントと少額で、しかもこのポイントは譲渡できず、ケヤキモールでの買い物にしか使用できないため、本当にただの交流会のようです。

ここではルールの説明が主ですが、気になる点は軽井沢から映画の誘いを受けた時に綾小路が日付を確認した点。3月26日の上映なら行けると伝えていますが、まるでそれよりも後になったら一緒に行けないかのようです。

南雲との勝負

合宿所に到着し昼食を終えると綾小路のもとにある人物からメッセージが。呼び出された場所に向かうと、そこには南雲と朝比奈の姿があります。

南雲はこの交流会で綾小路に勝負を持ちかけてきました。

最も、今回の交流会は昨年の混合合宿に比べて大幅にスケールダウンしており、失うものもないため勝負の場としては不十分。

しかし、機会がないよりはマシと考えた南雲は真剣な勝負は難しいと重々承知の上、綾小路に勝負を持ちかけてきたのです。

ルールは綾小路が全てのゲームに参加し、綾小路個人が3回負けたら南雲の勝ち、2回以下なら綾小路の勝ちというもの。

綾小路が勝負を受けるとそこに鬼龍院が現れます。南雲が綾小路に勝負を挑む事を知った鬼龍院は自分が綾小路のグループの代表者になる役目を買って出たのです。

こうして南雲と対決する事になった綾小路。解散する寸前で天沢が現れます。どうやら天沢は南雲のグループに入るために自分を売り込んでいた模様。

月城からあらかじめ交流会の内容を聞かされていた天沢は、このタイミングで綾小路と南雲が勝負すると踏んで、自分が肩入れすれば少しはいい勝負ができると思い南雲側についていたのです。

ちなみにこの会話の中で天沢の発言に矛盾点がある事を綾小路は指摘しています。その矛盾がいったい何なのかは本巻後半の展開の伏線になっています。

高円寺と綾小路

交流会初日の一回戦「押し花作り」をひよりの助けもあって無事勝利した綾小路。

インターバル中に同じクラスの井の頭がから話しかけられます。どうやら同じグループの高円寺が単独行動をしていて、三年生の館林に連れ戻すようにキツく言われてしまったようです。

そこで高円寺と仲の良い(と井の頭は思っている)綾小路に助けを求めてきました。

最初は断る綾小路ですが、鬼龍院に説得され高円寺を探すことに。

高円寺を見つけた綾小路は高円寺に戻るよう説得しますが、もちろんそれを素直に聞き入れる高円寺ではありません。

その場を去ろうとする綾小路に高円寺が問いを投げかけます。そしてその問いに本心で答える綾小路。

この綾小路と高円寺のやり取りは楽しめました。お互いがお互いの実力を知っての問いかけと、水面下でのバチバチが見応えありましたね。

鬼龍院の憧れる人

高円寺の説得に失敗した事を鬼龍院に報告しようと戻ると、そこには朝比奈と鬼龍院が話している姿が。

話題は鬼龍院の進路のこと、その話の流れから鬼龍院の憧れの人の話に。

鬼龍院の憧れの人、それは現総理の鬼島だったのです。

鬼龍院は鬼島の事を鬼島さんと呼び、「今ではすっかり偉くなってしまった」と発言していることから、昔から鬼島の事を知っているようです。

思いがけないところから思いがけない人物の言葉が飛び出しましたね。鬼龍院と鬼島、この二人にどんな接点があるのか気になるところです。

この後、交流合宿の初日のカリキュラムが終了。綾小路個人もグループも5戦全勝という結果になりました。

堀北からのお願い

交流合宿初日の夜、堀北に呼び止められた綾小路。

どうやら堀北は天沢に無人島での借りを返すために綾小路に特訓を申し出たのです。

綾小路はいくつかの条件を出し承諾。堀北と示し合わせて、その場で隠れていた伊吹も一緒に特訓に参加する事になります。

口絵の綾小路と堀北のシーンはこの特訓という事になりますね。

様子がおかしい坂柳

綾小路が朝食を終えてロビーを通りかかると、ソファーに一人座る坂柳を見つけます。

これまで身の回りの世話役として側にいた神室がいなくなった事から、身動きが取りづらくなった坂柳。しかし、それだけではなくどうやら未だ傷は癒えてないようで、どこか疲れたような雰囲気。

綾小路が坂柳と話しているとそこに鬼頭が現れます。鬼頭は不安定な坂柳を案じ、綾小路が坂柳に危害を加えないか確認しに来たのです。

この後、天沢が現れ坂柳に対してからかうような態度をとりながら敵意を向けると、鬼頭は天沢の腕を掴み警告。

側近の鬼頭もナーバスになる程、今の坂柳は不安定という事ですね。

真田の心配

交流合宿二日目。

綾小路は個人で2敗し後がなくなります。

午後6時過ぎ、建物内にある休憩所で真田と鉢合わせます。

真田はどうやら綾小路と同じグループのAクラスの三人を気にかけている様子。

特に森下は物おじしない性格からかトラブルが少なくなく、心配している模様。

綾小路が気にかけておくと伝えると、真田は安心します。

時任の思い

夕食を終え石崎に呼び出された時任。

呼び出された場所に向かい石崎を待っていると、そこに龍園が現れます。

時任は神室が退学して落ち込んでいる坂柳を元気付けようと励ましていたのです。

それを知った龍園は時任を呼び出し、制裁を加えようとします。

龍園と時任がぶつかり合う瞬間、そこに時任と同じグループの宝泉と宇都宮が現れます。

血の気の多い武闘派が勢揃い。騒ぎが大きくなった事から、その場を離れる龍園。橋本の一件もあり、時任に釘を刺すのが目的だったようです。

トランプ

橋本から「女子の部屋に行ってるからそっちで合流しようぜ」というメッセージが届いた綾小路。

部屋に向かうと、男子は楽しそうだが、女子のテンションは低くて、どうやら橋本が強引に女子の部屋に男子を連れて遊びに行ったという流れ。

そんな重い空気を払拭するために綾小路が持ち込んだトランプをすることに。

ということで楽しいトランプ会になりますが、ここでは森下vsひよりの騙し合い。そしてもはやオカルトとも言える山村のステルスが印象的でした。

そして解散後、橋本に坂柳の様子を聞かれる綾小路。坂柳同様、橋本もかなり精神的に参っている様子がうかがえます。

森下の考え

3日目最初の交流会の前にいなくなる森下。そして綾小路は森下を探しに行きます。

森下は自分がいなくなれば綾小路が自分を探しに来ると踏んで、綾小路と二人になるためにわざと抜け出したのでした。

そして森下は綾小路に「橋本についてどう考えているか?」と尋ねます。

ここでは、森下の橋本に対する考えを知ることができます。

森下の懸念点は綾小路が橋本に手を貸すこと。綾小路が橋本に味方すれば坂柳が危うくなると感じ綾小路に確認したかったようです。

決着!そして‥

既に2敗しているため、ここで負ければ敗北が決定する綾小路、そして南雲のグループとぶつかります。

対戦する種目はアーチェリー。綾小路の対戦相手は天沢に決定しました。

綾小路が天沢に敗北すれば南雲の勝利になり綾小路の敗北になります。果たして綾小路vs天沢の結果は?

ここから先は本巻の物語の核心部分になりますので、是非ともご自身の目で確かめていただきたい。

次項の感想でほんのりとネタバレしてますので注意してください。

感想

特別試験でもない交流会ということで、終始箸休め的な展開が進んでいきましたが、最後の最後にとんでもないものをぶっ込んで来られたのには驚きました。

ピヨたけも近しい予想はしていたものの、頭の片隅でできればこうあって欲しくはないなと思っていた展開が来てしまったのでかなり複雑と言えば複雑です。

さて、ということで今回も気になったキャラの感想といきたいと思います。

まずは橋本です。2年生編10巻で坂柳を裏切った橋本ですがやっぱり裏がありましたね。自分が最後に笑うために悩み抜いた男の行く末がどうなるのか?そして綾小路に望んだものとは?気になるところです。

次に山村。生存と脱落の特別試験に囚われ、未だ前に進めていない今回の独白者。自分の事を初めて認めてくれた坂柳、しかし生存と脱落の特別試験で坂柳が自分を切り捨てようとした事で失意に沈んでいました。しかし綾小路の後押しもあり、最後の最後でこれまでできなかった自分の思いを坂柳に伝えると言う勇気を持つことができました。

時任も気になる人物の一人です。2年生編8巻の時点で負けフラグが坂柳に立っているなと感じ、その一例がこの時任だったのですが、生存と脱落の特別試験での坂柳の敗北によって少し風向きが変わった印象です。いづれにしても龍園と坂柳の対決に時任が絡んできそうですね。

そして南雲。綾小路と実現した対決は決して自分の望んだ形のものではなかった。しかし、追いかけ続けた先輩と気に入らないが認めていた後輩の存在は、南雲が自身を見つめ直すきっかけになり、いつか二人に並び立ち、そして追い抜く事を決意させる事になりました。

実はピヨたけ、南雲の事結構好きなんですよね。最初から綾小路には勝てない事を南雲自身わかっていたんじゃないかなと思っています。最後に悟ったように。それでも、きっと勝てないとわかっているけど自分こそがNO1だと信じ、抗おうとしたんじゃないかな。諦めなければ最後に勝つのは自分。どことなく龍園と被るところがある気がするんですよね。

最後は椿です。椿が綾小路に話した言葉がかつて綾小路と接点を持っていたある少女と繋がります。ただ、商業誌ではない特典で語られた話になってくるので、本巻の感想の中では伏せさせていただきたいと思います。

そして今回出番少ないなーと思っていたら最後の最後に全てを持っていく龍園と坂柳。

この二人の対決がどのような決着を迎えるか?次巻を楽しみに待ちたいと思います。

ここまでみてくださってありがとうございました。それではまた。

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