こんにちはピヨたけです。
2学期が終わり束の間の休息となる冬休み。
ほのぼのとした休日の話かと思いきや、3学期に待ち受ける過酷な戦いを匂わせる描写などボリューム盛りだくさん。
ということで2年生編9.5巻の内容と感想です。
2年生編9.5巻
真島先生からの依頼
9.5巻は12月24日クリスマスイブに綾小路がバニーガール衣装の茶柱先生の夢を見るところから物語が始まります。何故バニーガールだったかは綾小路が思い出すことを諦めたので不明。
クリスマスイブということで本来であれば軽井沢と一緒に過ごすはずが9巻の最後で関係がギクシャクしてる上に、当の軽井沢はインフルエンザでダウン。
どのように過ごすかを綾小路が思案しているところに一之瀬からの電話。軽井沢の容態の話から会話の流れはお互いの共通点であるジムの話題に。綾小路がジムに向かうと伝えると偶然にも一之瀬もジムに向かおうと思っていたとのこと。
綾小路がジムに向かうとそこにはAクラスの担任である真島先生の姿が。途中一之瀬とも合流しますが、この回のメインは真島先生。
どうやら真島先生はジムの職員の秋山さんに想いをよせている様子。いつも星之宮先生や茶柱先生という美人と一緒にいることが多いにもかかわらず、色恋沙汰など全く興味がなさそうな真島先生だけにかなり意外。
綾小路が星之宮先生や茶柱先生は恋愛対象にならないのか尋ねた時の真島先生の「星之宮は性格が軽すぎる。茶柱は性格が重すぎる」という返しには思わず大爆笑。ついでになんか納得してしまってる綾小路も面白い。
ということで真島先生は秋山さんのことについて調べて欲しいと綾小路に依頼。最近の綾小路は何かと頼まれる事が多くなりましたね。
果たして真島先生の恋の行方はどうなるのか?気になるような気にならないような。
ジムの帰りに
ジムを出た後立ち寄ったレンタルショップで音楽を聴いている白波千尋を発見。何を聞いているのかという好奇心から不用意に近づきすぎ、白波はそれに気づいて驚きます。警戒する白波ですが綾小路に話があるようで二人は場所を変えることに。
白波の口から飛び出した言葉は一之瀬とはどういう関係なのか?ということ。
白波は以前一之瀬に告白したことがあり、一之瀬に好意を抱いています。その一之瀬と親しい間柄に見える綾小路のことはかなり気になっている様子。
さて、この回では彼女がいるにも関わらず、一之瀬と親しい綾小路の真意を、一之瀬に好意を寄せる白波が問いただします。
白波の問いかけに対し、彼女がいるいないは関係あるのか?同時に複数の存在を恋愛対象として見ることだってあるのではないか?一度でも誰かと付き合って別れたら不誠実なのか?という綾小路の答えに怒ったり慌てたりする白波が見れます。
最終的には綾小路の言葉に納得する白波。逆に問いただすような行いを謝るのでした。
鬼龍院の真意は
クリスマス大セールでヨーグルトメーカーがどうしても欲しい綾小路はケヤキモールに行くことを決意。
そこへ一之瀬から電話が。今日ケヤキモールに行くかという確認。
ちょうどケヤキモールに向かおうと思っていた綾小路はどうせなら待ち合わせしようか?と問いかけますが一之瀬はこれを断り、待ち合わせでも約束でもない、ただ綾小路がケヤキモールに今日来るかどうかだけを知りたかったと答える一之瀬。
あくまでも偶然綾小路に会った事にしたいと言っているようですね。
ということでケヤキモールに来た綾小路ですが、目当てのヨーグルトメーカーは購入できず、失意に暮れているところに鬼龍院が現れます。
ここでは鬼龍院がクラスの戦いに本気を出さなかった理由、意外なバックボーン、真剣に留年する方法を考えたが学校側に却下されたことが語られます。
別れ際、鬼龍院は綾小路たちが受ける次の特別試験が難しいものになるであろう事を予想します。どうやら去年の同時期に3年生が受けた特別試験で退学者が出たらしく、綾小路に注意を促します。
特別試験の内容は学年によって異なり、必ずしも同様の試験が行われるわけではない。なのにわざわざ忠告した鬼龍院の真意はどこにあるのか?綾小路は考えますが、ここではこのまま鬼龍院と別れる事になります。
鬼龍院が本気で留年する方法はないのかと学園側に確認しているところは面白かった。そこまでしてでも綾小路と一緒にいたいと言っているようで可愛かったですね。
一之瀬の策略
鬼龍院と別れケヤキモールの入口まで戻ってきた綾小路。そこには大型のクリスマスツリーの前で一年生の女子と談笑する一之瀬の姿が。
一年生と別れると一之瀬は綾小路の元へ。どうやら一之瀬はクリスマスの思い出作りのために色々な人とクリスマスツリーの前で写真を撮っていたのです。
それもこれも全ては綾小路と一緒にクリスマスの写真を撮るため。彼女がいる綾小路とクリスマスに会う約束は絶対にできない。ケヤキモールの入口に待機する事で綾小路に会い、しかも不特定多数の人物と写真を撮ることで、綾小路と写真を撮ることを不自然にしない。
一之瀬らしい外堀を埋めた策略と言えますね。
綾小路の本当の実力は
時は変わり12月26日。ケヤキモールのカフェに集まった堀北クラスのメンバー。
池、須藤、篠原、松下、森、王、前園、小野寺の8人。
メンバーを集めたのは前園で、どうやら綾小路が本当の実力を隠していると考え、情報を共有するためにみんなを集めたのです。
ここは松下と須藤の視点で会話が展開されます。
綾小路の実力をある程度知っている松下と須藤。そして実力を隠していると考えている前園とその他という流れで、これまでの綾小路の行動について語られていきます。
同日、場面は変わりケヤキモールの外。橋本に呼び出された神室。
橋本の事をよく思っていない神室は不満全開ですが、橋本の面白い情報があるという言葉に耳を傾けます。
橋本の面白い情報、それは先程までカフェで話し合いをしていた堀北クラス8人の綾小路に間する会話の録音でした。
そしてこの会話の内容から橋本は綾小路が堀北クラスで最も警戒しなければならない人物。そしてその実力は坂柳よりも上である事を確信。
神室は何故橋本が偶然このような会話を聞くことができたのか疑問に思いますが追求はしませんでした。
神室の疑問についてですが、恐らく橋本は前園と繋がっているのかもしれませんね。綾小路の情報を得るために前園にある程度情報を流し、堀北クラスの主要メンバー以外を集めさせ、今回の話題を録音したのではないかと思います。
坂柳の告白
26日の夕方。綾小路は売れ残りのケーキを求めてケヤキモールへ。
なんというか今回の綾小路はセールのヨーグルトメーカーを買いに行ったり、クリスマスの売れ残りの安くなっているケーキを買いに行ったり、行動の始まりが所帯じみています。
ケヤキモールのスーパーに足を運も残念ながらケーキは売り切れたのか撤去されたのか棚にはなく、ヨーグルトメーカーに引き続きケーキも買えなかった綾小路はそのまま手ぶらでスーパーを出ます。
そこに声をかけてきたのは坂柳。スーパーから手ぶらで出てきた綾小路を疑問に思った坂柳に綾小路はケーキが無かった事を説明。そんな会話をしているところにAクラスの真田が現れます。
本巻でAクラスの真田が初登場しました。Aクラスは登場している人物が少なかったのでこれからどのように関わってくるのでしょうか?
夜、綾小路の元に坂柳からの電話。内容は今から部屋に行ってもいいか?というもの。綾小路が了承すると、坂柳はすでに綾小路の部屋の前におり、中に入れることに。
綾小路が坂柳に用件を尋ねると、坂柳は昼にケーキを買えなかった綾小路のためにケーキを持ってきたのでした。
ケーキを食べ終えると坂柳の提案で二人は外に。
坂柳は綾小路に今のAクラスはどのように見えるか?と質問。
綾小路はAクラスの高い能力を評価しつつも、リーダーである坂柳がクラスメイトとの関係構築に他クラスのリーダーと比べて今一歩出遅れている事を指摘。
別れ際、坂柳は
「私はあなたを好きになっている」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編9.5巻
と、突然の告白。坂柳は返事は今は必要ないとそこで別れます。
綾小路が去った後、坂柳は綾小路に対する想いを再確認すると共に
「残念ですね。あなたの計画は、無人島試験の時から狂い始めているんです」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編9.5巻
と意味深な言葉を残します。
まさかの坂柳の告白でしたね。これまで綾小路を越えるべき敵としながらも好意は抱いているようでしたが本巻でハッキリ好きだと伝えました。
気になるのは綾小路の計画は無人島試験の時から狂い始めているということ。計画に狂いが出ている事は修学旅行の時にも坂柳が思考していましたが、本巻では無人島試験の時からと時期が判明しました。
綾小路の計画の全貌がまだ見えてこないので何とも言えませんが、綾小路の計画が狂ったとすれば無人島試験の時に起きたイレギュラー。それはいったい‥
龍園の呼び出し
年末が近づく12月28日。軽井沢の体調も回復し、夜に電話をする約束をします。
軽井沢とのやりとりを終えると龍園からの電話が。どうやら話があるようで綾小路はケヤキモールに呼び出されます。
綾小路が待ち合わせ場所に向かうとそこには葛城の姿が、どうやら葛城も龍園に呼び出された様子。当たり前のように待ち合わせ時間に遅刻してくる龍園に葛城は釘を刺しますが龍園はどこ吹く風。葛城が自分と綾小路を呼び出した理由を龍園に尋ねると、龍園は3年生から特別試験の情報を得ていました。
奇しくも鬼龍院から同じような話を聞いていた綾小路。龍園も綾小路と全く同じ日に3年Dクラスの籾山から聞いたようです。
同じ日に同じ情報を違う人物から聞いてということは偶然には出来過ぎている。学校側からの何らかの意図を感じとる三人。
龍園・葛城と別れた綾小路はここまで三人を尾行していた人物に声をかけます。
尾行していた人物はAクラスの山村でした。山村は龍園や葛城に気取られずついてきていたのです。
綾小路は山村に声をかけるか迷いましたが、挨拶くらいはしておこうと思い声をかけましたが、これがマズイ方向に。
綾小路と山村が話をしているところに龍園が戻ってきてしまったのです。龍園は綾小路と別れた後、時間を置いて綾小路が何か掴んでいないか追いかけてきました。そこに龍園から連絡を受けた葛城もやってきます。
龍園は山村を問いただそうとしますが、それを葛城が制止。山村はその場から離れます。
再度龍園・葛城と別れた綾小路は山村の事が気になり再びケヤキモールへ。死角になっている自販機の側面で山村を発見。綾小路と山村が話をしているとそこに軽井沢と佐藤が通りがかり、反射的に山村と一緒に自販機の陰に隠れてしまう綾小路。ただでさえ一之瀬の件で軽井沢とギクシャク中なのに山村と二人で自販機の陰に隠れている事を見られたらもはや言い訳は難しい。
何とか見つからずに済んだ綾小路と山村。山村は軽井沢とちゃんと仲直りする様にと綾小路に忠告します。
その後山村は龍園に尾行がバレた事を坂柳にメッセージを綾小路の前で送りこの場はお開き。綾小路は山村に思ったよりも話やすい印象を受けます。
この回で気になったのはやっぱり次の特別試験の事でしょうか?学校側があらかじめリーダー格に情報が渡るようにしている描写があるので、冬休みが終わるとかなり過酷な特別試験が待ち受けていそうです。
後、山村が可愛かったですね。綾小路の陰に隠れながら軽井沢と佐藤の恋バナに興味津々な姿はやはり女の子だなと思いました。その後綾小路を問い詰める姿もギャップがあってよかったですね。
軽井沢と和解
山村と別れた夕方、通販で購入したヨーグルトメーカーが届きます。
ついにヨーグルトメーカーでヨーグルトを作る事ができ、ホクホクの綾小路の元に佐藤から電話が。内容はちゃんと軽井沢と仲直りするのか?ということ。
佐藤に仲直りする気がある事を伝えると同時に、佐藤に自分に何かあった時は軽井沢を支えて欲しいと伝えます。
佐藤は快く了承し通話を終えます。
この通話を終えた後の綾小路の描写が本巻で最もゾクッとします。最も綾小路らしさが出ている場面だと思います。
時は12月29日。軽井沢との約束の日。
綾小路は自分にとって付き合うとは何か?そもそも恋愛とは何であるか?と思案し、それを探す過程の中で軽井沢との関係を続ける事を決めます。
軽井沢との待ち合わせ場所に向かうとそこにはすでに軽井沢が待っていました。
綾小路は一之瀬の件ですれ違いが起きた事を謝罪し、軽井沢にクリスマスプレゼントを渡します。もうダメだと思っていた軽井沢は喜び二人の関係は修復。
軽井沢は無事仲直りできた事を佐藤に伝えるためににベンチに座ります。その場所は昨日軽井沢と佐藤から隠れるために山村と一緒に隠れた自販機。まさかいないだろうと綾小路が自販機の陰を確認するとそこには山村が隠れていました。山村は綾小路と軽井沢の会話を聞いていたようです。無事仲直りできた事を伝え綾小路はその場を離れ軽井沢の元へ。
この回で気になる点は軽井沢の依存体質を残したままでは目的が達成できないと綾小路が思案している点です。また、綾小路は方針が大きく変わってしまったとも描写しているので、それはどの時点までの方針の事を言っているのでしょうか?
また、今回の和解により軽井沢の依存体質はさらに増しているように感じられるとも綾小路は描写しています。
目的のためには依存体質からの脱却が必要と考えている反面、さらに依存体質が増してしまったのであれば、綾小路が今後どのように軽井沢との関係性を続けていくのかも気になる点ですね。
ひよりの本と平田の不満
1月4日。綾小路は学校の図書室へ。
図書室へ向かう途中、坂上先生に遭遇。坂上先生は須藤をはじめとした堀北クラスの成長に賛辞を送り、その陰には綾小路の尽力があったのではないかと推測。綾小路はそれをやんわりと否定しながら坂上と別れ目的の図書室に向かいます。
図書室に向かうとそこにはひよりの姿が。綾小路はひよりに本を見繕ってもらいます。
その際に綾小路はひよりに「かみないつし」という作家を知っているか?と尋ねられますが、聞き覚えがない作家である事を伝えると、ひよりは全然売れてない作家なので無理もないと可笑しそうに笑って答えます。
何冊か推理小説を見繕ってもらい、綾小路が帰路につこうとすると、ひよりが一冊の本を渡してきます。それは先程の話にあった「かみないつし」著者の本。綾小路はありがたく受け取りひよりとそこで別れます。
学校から出る途中、玄関付近で平田と須藤に合います。
須藤は最近奇妙な事があったらしく、同学年の女子にいつから勉強を始めたんだと問い詰められる出来事が。相手が誰であったのかは須田もよくわからない様子。
須藤がトイレに行き席を外している最中、話題は綾小路が持っている本に。綾小路はひよりに貰った事を平田に伝えると平田は僅かに不満そうな顔をします。その後は他愛無い話になりますが、話が途切れたところでもう一度話題はひよりのことに。平田はどうやら綾小路がひよりの事を名前で呼んでいることが気になった様子。
クラスメイト以外では綾小路が名前で呼ぶ相手は他にいないからです。
綾小路はそれに対していつからひよりを名前呼びしているか思案。思い返してみると出会って間もない頃からそう呼んでいるが具体的な時期は把握していないようです。
さて、ひよりの事をいつから名前呼びしているか?
7巻の図書室でひよりと会った時はひよりではなく椎名描写でした。
8巻の混合合宿の時には遠巻きから椎名ひよりと描写していますが、これは直接ひよりと会話している際の描写ではないのでこの時に綾小路の中でひより描写か椎名描写かは定かではありません。
9巻の一之瀬の件で話をした時は既にひより描写になっていました。
ということは7巻〜9巻の間で椎名からひよりに変わったということになりますが、椎名呼びからひより呼びに変わる描写はなかったような気がします。これ、実は結構前から気になってはいたんです。平田に対しては洋介呼びになる瞬間があるし、綾小路グループや軽井沢も同じ、ちゃんと描写がありますが、何故かひよりだけは名前呼びになった描写がないんですよね。
特に平田にとって名前呼びというのは信頼の証といいますか、特別な意味を持つようで、それを綾小路が他クラスのひよりをそう呼んでいる事から不満に思ったのかもしれません。
あるいは、もしかしたら平田は綾小路がクラスを離れようとしている事に薄々勘づいていて、他クラスの生徒と親しくしてる事をよく思っていないのかも?
森下登場
平田・須藤と別れ、学校からの帰り道、綾小路は一人の女子に呼び止められます。
その少女は森下藍。坂柳が在籍する2年Aクラスの生徒。
この場所では目立つので場所を変えようと提案し歩いていく森下。綾小路は森下の後について行きながら用件を聞こうとすると、何を話すかは決めていないとのこと。
森下はどうやら須藤や高円寺にも接触しており、須藤が言っていた奇妙な相手とは森下のことだったのです。
森下は躍進する堀北クラスが気になり、独自に接触し分析している模様。
綾小路と一言二言会話すると、綾小路が相応の脅威であると判断し去っていきます。
真田に引き続きまたもやAクラスから新しい人物が登場しましたね。どちらかと言えば変人の部類になりますが、一眼で綾小路が脅威であると分析していることから只者ではなさそうです。ちょっと気になる人物ですね。
ひよりとの約束
ひよりから貰った本についていた栞がクリスマス限定の栞であったことから、この本がクリスマスプレゼントだった事に気がついた綾小路はお礼のためにひよりをケヤキモールに誘います。
二人でケヤキモールに向かう途中、神室に遭遇にします。神室は軽井沢という彼女がいながらひよりと二人で出かけている綾小路に対して物申します。
神室か綾小路を問い詰める中、そこに橋本と鬼頭が現れ、5人で行動することに。
綾小路こそが堀北クラスで最も警戒すべき人物と確信している橋本は、綾小路に真のリーダーはお前だろ?と問い詰めます。
対する綾小路は肯定も否定もしない橋本にとって最も判断が難しい解答を選びます。
橋本はひよりにも綾小路の印象について問いかけますが、ひよりから飛び出したのは意外な言葉。綾小路の印象ではなく、橋本が綾小路を気にかけてその先どうしたいのか?と答えます。
これには橋本もひよりの評価を改めざるを得ません。それと同時に橋本の狙いも語られます。
橋本はどうやら自身が勝利するクラスに移動するのではなく、自分達の勝利を確定させるために情報を集め優秀な人材をヘッドハンティングしようとしていたのです。
橋本たちAクラスの面々と別れた後、ひよりは凄く楽しい一日だった事を綾小路に伝え、それと同時に、この間渡した本の著者はひよりの父親だった事を明かします。
これまで誰にも話した事はなかったが綾小路には知っておいて欲しかったと語るひより。それと同時にこの先の戦いはどうなっていくと思うか?と綾小路に問いかけます。
綾小路は坂柳と龍園の戦いが今後の展開を大きく左右すること。そして龍園にも十分勝機があるとひよりに伝えます。
ひよりは綾小路にこのような事を聞いてしまった事を謝罪するとともに、綾小路に自分が思っている事を伝えました。それは
「クラスは違いますし競い合う関係にはいます。‥でも必ず一緒に卒業しましょうね」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編9.5巻
ここ最近出番の少なかったひよりにようやくターンが回ってきましたね。橋本の問いかけに対しての返しはひよりの能力の高さを証明しています。ただ、この後待ち受ける学年末試験の事を考えれば、その頭脳を橋本に見せない方がよかったかもしれませんが。
その橋本の目的が今回語られましたが、果たして本音を語っているかは不明です。
Aクラスの面々とひよりの邂逅が坂柳と龍園の戦いにどのような影響を及ぼすのか?期待が膨らむ回でしたね。
最後に
ということで9.5巻もすごく楽しめました。物語的には幕間の巻なりますが、各陣営の動きが描写されているので重要な巻であるの言えます。
簡単に気になった点を挙げてみます。
まずは公になりつつある綾小路の実力。本当の実力を知っている一部の生徒のみならず、その他のクラスメイトや他クラスの生徒にも綾小路という人物の持つ能力が周知され始めました。これは綾小路が意図してこれまで隠していた実力を少しずつ発揮しているからですが、綾小路の真意はどこにあるのか?
次に龍園との話にあった3学期の特別試験についてです。3年生を通してリーダー格に伝えられた内容はかなり意味深。この特別試験もかなり気になるところです。
これまで一之瀬クラスとの絡みが多かったですが、ここへきてAクラスから2名新登場。特に森下は醸し出す独特の空気から何やらただならぬ雰囲気を感じます。
ひよりを名前呼びする綾小路に対して一瞬だが不満な表情を見せた平田も気になるところですね。人一倍クラスの事を考えている平田は綾小路がクラスを離れるかもしれない事に薄々勘づいており、他クラスのひよりを名前呼びする綾小路を見て、その警戒を強めたかもしれません。
最後は坂柳です。今回綾小路を好きだという気持ちに気づき、綾小路に告白しています。これについてもびっくりしましたが一番気になるのはやはり綾小路の計画は無人島試験の時から狂い始めているという言葉。また、この先綾小路がどのような決断をするのか楽しみで仕方ないとのこと。ここにどんな意味があるのか?坂柳は何を知っているのでしょうか?
何にせよいよいよ3学期が始まります。次巻が楽しみで仕方ないですね。
ここまでみてくださってありがとうございました。それではまた。
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