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【よう実】2年生編10巻の感想と考察!ネタバレ注意!【ようこそ実力至上主義の教室へ】

2年生編10巻(アイキャッチ) よう実
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こんにちはピヨたけです。

冬休みが終わり3学期の始まりを告げる10巻。9.5巻で示唆された通り特別試験が舞台になります。

今回は久しぶりにがっつりと特別試験が描かれているため、よう実らしい頭脳戦が繰り広げられています。

ということで2年生編10感想考察です。

2年生編10巻

伊吹の料理

冬休みが開け3学期が始まったその日の昼、堀北と櫛田に昼食に誘われた綾小路は伊吹の手作り料理を食べることに。

試し読みで読むことができた部分ですね。堀北・櫛田・伊吹の現在の関係性が描かれています。物語の本編とは関係ない話かと思いきや、本巻の中でキッチリと伏線になっています。

生存と脱落の特別試験

今回の特別試験は生存と脱落の特別試験

学校側があらかじめジャンル別の課題を用意。各クラスはジャンルを選択し、難易度を選び、特定の決められた順番で対象クラスに課題を出題。

各クラスは時計回りに対戦クラスに課題を出題。問題を出すクラスが攻撃側、解くクラスが防御側。これをAクラス〜Dクラスまで繰り返し、一周したら1ターン。

合計で10ターンが終了すると前半戦終了。後半は攻撃と防御を入れ替えて10ターン。計20ターンの攻防戦を行う。

ジャンルは文学、歴史、科学、社会、スポーツ、芸能、音楽、経済、雑学、英語、計算、ニュース、漢字、生活、グルメ、サブカルチャーの全16ジャンル。

攻撃側のリーダーはこの中からジャンルを選び、1〜3の三段階から難易度を選択、そして防御側の生徒から5名を選び出題。

選択された防御側の5名は問題に正解すると一名に付き1点。不正解の生徒は0点となり、3回不正解すると脱落となる。

防御側のリーダーは課題事に5名をプロテクト可能。攻撃側が選んだ生徒がプロテクトされていた場合、その生徒は正解扱いとなり1点が入る。

攻撃側は課題事にどの生徒を選択するか、防御側は選択された課題からどの生徒をプロテクトするかが重要。

なお、各生徒は全16のジャンルの中から事前に最大3つ、課題を自由に除外することができる。除外された課題を攻撃側は選択できない。

そして最終的に得点が一番少ない最下位のクラスは脱落者の中から一名退学となる。

変動するクラスポイントは

1位 100
2位 -50
3位 -50
4位 -100

特別ルールとして防御側で課題を行なっている場合を除き携帯電話の使用が認められる。

特別試験の性質上、誰がどのジャンルが苦手など情報が勝敗を左右するため携帯での情報の整理は必須。味方同士の連携はもちろん、勝利するために時には敵とも連絡を取り合うことが可能。

明確に攻撃と防御がハッキリした特別試験。1位以外はクラスポイントが-になり、最下位のクラスからは退学者が出ることから過酷な特別試験と言えますね。

果たして各陣営はどのような戦略で臨むのか。

リーダー決定

リーダー自身は課題が免除になることから退学の心配はないが、最下位になった際には脱落者の中からリーダーが退学者を指名しなければならず、その責任は重大。

平田は堀北を推薦し、堀北も承諾するが、前園がそこに待ったをかける。前園は満場一致試験の時の堀北の決断力を顧み、堀北以上の適任がこのクラスにいるのではないか?と解く。

クラスの数名の目が綾小路に向くが綾小路は立候補せず、立候補がいないことから前園は引き下がりリーダーは堀北に決定。

前巻の9.5巻で綾小路の実力が公になりつつあることからの伏線ですね。

森下再登場

ケヤキモールからの帰り道、綾小路と軽井沢はベンチでうつ伏せになっている森下を発見。綾小路と軽井沢が近づくと森下は起き上がり綾小路を待っていたと発言。

再び綾小路の前に現れたAクラスの森下。綾小路の事がかなり気になっている様子で、その恋人である軽井沢についても調べていた模様。

僅かな情報で軽井沢の性質を見抜いた事から森下が相当な推理力を持っていることがわかります。

差し入れ人の正体

一人で教室を後にしようとしていた綾小路はみーちゃんに声をかけられる。

みーちゃんは満場一致試験で平田の事が好きな事を櫛田に暴露された際に、一時的に不登校になっていた。外に出られない間、みーちゃんに差し入れをしていた人物がいたが、どうやらその人物が分かりそうなことから綾小路に相談を持ちかけてきた。

みーちゃんと一緒に調査する綾小路。そして差し入れしていた人物が高円寺である事が判明。

どうやら高円寺は以前みーちゃんに助けられた事があるらしく、その恩から差し入れを行っていたらしい。しかしみーちゃんには思い当たる事がなく、高円寺も語らなかったことから真相は不明。

何かとピックアップされる高円寺×みーちゃんですが、その理由の一部が今回語られました。高円寺がみーちゃんに受けた恩とはいったい何なのでしょうね。

池の作戦

明後日に特別試験を控えた放課後。池が絶対に勝てる戦略を思いついたと発言し、堀北と綾小路は場所を変えて池の戦略を聞くことに。

結果的に池の戦略には穴があったがその戦略は一考の余地があり、突拍子のないことばかり言っていた以前からしっかりと成長している事が伺える。

池の成長は今後何らかの伏線になるのでしょうか?例えば一向に成長が見られなくなった誰かとの対比とか。

堀北の成長と綾小路の変化?

池たちと分かれた後、今回の特別試験のことで一対一で話がしたいと堀北を誘う綾小路。堀北に語ったのは今回の特別試験、そしてこれからを堀北がどのように戦っていくかの意識。それは一種の覚悟。

未だそれらを持てていないと実感する堀北は自嘲しますが、綾小路は堀北が意識を持ち始めていると実感。

そして会話の流れの中で綾小路にほんの僅かですが笑みが溢れたことに驚く堀北。

ここでは堀北の成長、そして綾小路の現在の堀北評が描かれていますが、取り止めのない会話から、あの綾小路がほんのちょっとだけ見せた笑み、これが印象的でした。ほんの僅かですが綾小路にも変化が訪れているということなのかもしれません。そしてそれをもたらした堀北、ちょっと注目ですね。

Aクラスのお茶会

特別試験の前日、坂柳に呼び出された橋本はケヤキモールのカフェへ。

そこには坂柳の他に鬼頭と神室の姿が。特別試験の打ち合わせだと思っていた橋本だが、坂柳は単なるお茶会だと橋本を嘲笑うかのように答える。

どうやら坂柳は自分達が作戦会議をしていると他クラスに思わせることで緊張感を増させ、本気を引き出して叩き潰そうとしている様子。勝率を下げてでも、不利益を被ったとしても自分の楽しみを優先する坂柳の姿に橋本は苛立つ。

そして坂柳達と別れた橋本の前に龍園が現れる。

一之瀬の知謀

休日、綾小路の元に神崎から連絡があり、綾小路の部屋で神崎・渡辺・一之瀬・網倉と会うことに。

一之瀬は特別試験への意気込みを綾小路に聞いてもらいたかったことから神崎に連絡してもらったとのこと。

みんなが帰った後、一之瀬が一人綾小路の部屋を訪れる。

一之瀬は綾小路の部屋にわざと携帯を忘れ、取りに戻る事で綾小路と二人きりになろうとしていた。

目論見通り二人きりになった一之瀬は綾小路に抱きつくもそこに渡辺が戻ってきてしまう。

人の部屋に入るのにノックをしない渡辺が招いた事故。

渡辺が乱入した直後こそ驚く一之瀬ですが、瞬時に冷静さを取り戻し、この状況を逆に利用するという構図は流石。

綾小路に会う際、常に自身の逃げ道を用意するために予防線を張り巡らす知謀と、二人きりになればもはや歯止めが効かない様は、一歩間違えれば狂気と取れなくもないですね。

特別試験中に明らかになりますが、最低の行為をしているという自覚はあるらしく、それでも構わないと今回牙を剥きかけますが、ギリギリのところで自重しています。

橋本の決意

特別試験前日の午後8時を回った頃。坂柳に電話をかける橋本。

橋本は坂柳に自分が集めた情報を坂柳に伝える。全ては盤石なAクラスにしたいがための行動。ところが口では礼を言う坂柳ですが、迷惑そうである事を隠そうとしない。むしろ自分の楽しみを奪うなと橋本に釘をさす。

電話を終えた橋本は次の行動に移る決意を固める。

これまで薄らとは見えていましたが、より明確になった坂柳と橋本の溝。これまで暗躍し続けてきた男が決意したものが今後の展開に何をもたらすのか。

開幕する生存と脱落の特別試験

そして開幕する生存と脱落の特別試験。気になる特別試験の配置は

対戦クラス

©衣笠彰梧/トモセシュンサク/ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編10巻

対角線上の坂柳クラスと一之瀬クラス、堀北クラスと龍園クラスは直接対決はありません。

今回の特別試験は結果もそうですが、各陣営の動きが見どころになっているため是非ともご自身の目で確かめていただきたい。

からくりはこれまでの描写から予想できた展開ではありますが、この伏線は学年末試験で回収すると思っていたので、今回で回収したのは驚きでした。これで学年末試験の結果がわからなくなってきましたね。

結果と内容に関しては次項でほんのりとネタバレしてるので注意してください。

最後に

今回も見どころたっぷりでしたね。特別試験ということで各陣営の戦略や思惑がメインとなるので、読み進めるうちにどんどん先が気になってくるような展開でした。

簡単に各陣営の感想と気になった点をまとめます。ややネタバレがあるので注意。

まずは堀北。最初は正攻法で試験に望みますが結果的に龍園と一之瀬の策に乗った形。正攻法では坂柳に一歩及ばず、コントロールしていると思っていた一之瀬には逆に利用されていたので今回はやや遅れをとった感が。しかし今回の堀北の活躍は、試験よりも綾小路の自然な笑顔を僅かながらも引き出したことか。

次に一之瀬。退学者を出さないという絶対の方針は変わらずも、守り一辺倒だった以前よりも龍園に自身から取引を待ちかけるなど攻撃的に変化。その結果が龍園と共闘を実現し、堀北までも策に乗らせた今回の功労者。綾小路に対しても行動がだんだんエスカレートしてきて魔性という言葉が似合ってきました。

龍園はいつものように龍園。標的を坂柳に絞り、得意の盤外戦が今回の明暗を分ける結果に。蹴落とした相手が坂柳ということで凄みを増していますが、相変わらずクラスの強化は見られず、龍園自身が強みにも弱みにもなり得る諸刃の剣である事をひよりが危惧する描写も。

そして今回の主役の一人である坂柳。各リーダーよりも頭一つ抜きんでてはいますが、綾小路のようなバグとは違い、人の子であることが露呈。今回の特別試験で自身にもクラスにも深い傷を負うことになりましたが、この結果が成長の糧になると綾小路は考察しています。

気になった点はやはり今回のもう一人の主役である橋本。ちょっとカードを切るタイミングが早すぎるのでは?という印象です。これまで慎重かつ用意周到に事を進めてきた男が、学年末試験でもないこのタイミングで博打とも言える行動に出たのはかなり気になります。気づかれる事は計算済み、そして自分の立場が悪くなる事もわかっている。それでも今回このような行動に出た。橋本はまだ何か隠している気がします。

最後は綾小路。巻の最後にその目的がほんのわずかながら語られています。

「今の時点でAクラスがリードしているかどうかは大した問題じゃない。オレの目的は各クラスに最大限のポテンシャルを引き出させることにある。そのためには龍園だろうと一之瀬だろうと、坂柳だろうと干渉する」

引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編10

そして

「オレも淡々と準備を進めることにしようか」

軽井沢恵のこと。

一之瀬帆波のこと。

そしてクラスのこと。

残された学校生活、周囲の記憶に残る存在になるための行動を始める。

引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編10

これはいよいよ綾小路が動くということか?今後も目が離せない展開が続きそうですね。

ここまでみてくださってありがとうございました。それではまた。

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