こんにちはピヨたけです。
綾小路が何かを感じた通り、白石飛鳥という人物がただの一般生徒ではないことが3年生編2巻の後半で明らかになりました。
この記事では、謎めいた綾小路の新しいクラスメイト、白石飛鳥は何者なのか?その正体は?考察してみたいと思います。
白石飛鳥の正体は?
白石は3年生編1巻で初登場した元坂柳クラス(現綾小路クラス)の生徒。
クラスを移動してきた綾小路の新しい「隣人」となった人物。その容姿とミステリアスな雰囲気から吉田や島崎をはじめ、複数の生徒から思いを寄せられています。
白石には100人斬りという強烈な噂があり、そのような噂があれば例えこれまで他クラスであった綾小路の耳にも届いていてもおかしくはないはずが、何故かそのような噂は届いてこず、綾小路にとって白石は廊下ですれ違う顔と名前を認識している程度の同級生だった。
ところが、新たな「隣人」となった白石は、綾小路を持ってしても掴みどころがなく、その人物像の構成に苦慮するばかりか、綾小路は不思議な疑念を持つ。
「自意識過剰と言われてしまうかも知れないが、白石はクラス移籍するよりも前からある程度オレのことを見ていた、そんなことはないか?」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ3年生編2巻
カラオケルームで見せた綾小路を観察するような眼差しは。ほぼ初対面の人間に向けられる視線ではなかったことから、綾小路は白石への警戒心を強め、
「白石飛鳥について知りたいと思っている」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ3年生編2巻
山村に調査を依頼することになります。
これら綾小路の感じた疑念は、この巻の後半、白石と七瀬の会話で分かることになります。
「あくまでも私は観察者だからです。最初からそれ以上の役割は与えられていません。この2年間何事にも関与しなかったからこそ、これまで綾小路くんから見ても私は単なる他クラスの女子生徒Aだった─」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ3年生編2巻
「観察者」。それが自分の役割だと言い放つ白石。では、この役割はいったい誰に与えられたものなのか?
白石と七瀬の会話を見るに、この二人は恐らく同一の勢力に属していると考えられますが、各々異なる指揮下で行動しているように思えます。
会社で言えば「それはあっちの部署の仕事だから」みたいな感じですね。
ピヨたけはこれまで七瀬は鬼島派から送り込まれた人間だと考えていました。
七瀬を鬼島派と考えると白石も鬼島派ということになります。ただ、二人の指揮系統は異なり、七瀬が、
鬼島 → 月城 → 七瀬
であるのに対し、白石は、
鬼島 → 白石
あるいは
鬼島 → ? → 白石
こんな感じだと考えらえます。
ただ、七瀬に関しては3年生編2巻を見て
月城 → 七瀬
鬼島の影響下にない、月城独自の勢力圏という可能性も出てきたように感じます。
では、白石はいったい何者なのか?
次の白石の言葉から読み解いてみます。
「さあ。私と同じ役割を与えられている可能性は0ではありませんが、分かりません。私たちに課せられるのは普通の学生として3年間を過ごすこと。ただそれだけなので」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ3年生編2巻
課せられるの意味は以下の通り。
果たすべきものとして引き受けさせられること、責任、責務を負わされること、などを意味する表現。
白石たちは普通の学生として3年間を過ごすことを責務として負わされているということになりますね。
この言葉を見た時に、ある人物のある言葉を思い出しました。それがこちら。
「私と君は全く異なる存在だが、多少似た目線を持っていると見ていたのだがね、それを君に言われるとは。私としてもこの学校に入るくらいなら中国でも再訪して修行に身を投じた方が有意義だと思っているさ。そう出来ない事情がこっちにもあるのさ」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編10巻
2年生編10巻での高円寺のこの言葉。
もしも、高円寺の言っている事情が、
そう出来ない事情=課せられた3年間学生として過ごす責務
だとしたら、白石と高円寺には繋がりがあるということになりますね。
では、高円寺がどういう存在なのか?を考えてみましょう。
高円寺は高円寺コンツェルンの御曹司。そして高円寺の父は鬼島と深い関わりがあることがわかっています。
これは「ようこそ実力至上主義の教室へ0巻」の話になりますが、実は鬼島は高育を作った後に、ホワイトルームに酷似した計画を立てていたということが分かっています。
仮にこの計画が稼働していたとすれば、そこで育成された人材はホワイトルームのように優れた学力・身体能力を持っている可能性があります。鬼島と高円寺父の関係性から、高円寺はこの施設であの尋常ならざる頭脳と身体能力を身に着けたのでは?と考察。
そしてその施設の最終カリキュラムが高育による3年間の学生生活だとしたらどうでしょう?高円寺の言った「そう出来ない事情」に繋がりません?
そして、白石の言う「課せられた普通の学生としての3年間」とも合致します。
これらのことから白石の正体は「ホワイトルームと類似した鬼島の育成機関で育った生徒」であると考察します。
もしかしたら、七瀬の言っていた白石のご学友とは高円寺のことかもしれませんね。
最後に
ただ、一つ分からないことがありまして、それは「白銀先生」なる人物。七瀬の独白で名前が登場していることから、七瀬と繋がりがある人物ということは分かりますが、七瀬は何故白石との会話の最後にその名前を出したのか?
どうやら白石も「白銀先生」と繋がりがあるみたいですが、白石と七瀬のやり取りを見たところ親しい間柄ではなさそうなので、この三人にどういった繋がりがあるのか気になるところではありますね。
綾小路が「以前から自分のことを見てなかったか?」発言をした時の、白石の対応が「私を見つけてくれた♡」みたいな反応だったので、白石が綾小路とどのように関わっていくのか、楽しみではあります。
ここまでみてくださってありがとうございました。それではまた。
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