こんにちはピヨたけです。
2年生編9巻はこれまでとは一気に流れが変わったような印象を受ける巻だと感じました。
ということで今回は2年生編9巻の内容と感想です。
2年生編9巻
特別試験の内容
今回の特別試験の内容はクラス全員で一人ずつ順番に全100問のテストを解き、獲得ポイントの多さで勝敗を決めるというもの。
全ての問題は難度に関係なく解いた者の実力によってポイントが配分されます。
- 学力A‥1点
- 学力B‥2点
- 学力C‥3点
- 学力D‥4点
堀北クラスは坂柳クラスと一之瀬クラスは龍園クラスとの対決になります。
次期生徒会長と事件の発生
南雲に生徒会室に呼び出される綾小路。その理由は堀北と一之瀬どちらを生徒会長に当選させるか?で勝負をするため。
綾小路は負けたら退学、勝ったら報酬2000万PPを条件に勝負を飲みます。
そこに待ったをかけるのが副生徒会長の桐山。南雲の持つPPは3年生からかき集めたAクラスに引き上げるための資金。南雲が負ける可能性も0ではないため、そんな大金を綾小路との勝負に使うのは賛成できません。
桐山の反対を押し切って勝負を決めてしまう南雲。そこに堀北と一之瀬がやってきます。南雲は堀北と一之瀬も呼び出していました。
南雲は二人に生徒会長選挙と綾小路との勝負について説明、綾小路にどちらを推挙するか選ばせようとしたところで招かれざる客が乱入してきます。
現れたのは鬼龍院。鬼龍院はケヤキモールで買い物中、バックの中に会計前の商品を入れられそうになり万引き犯に仕立てあげられそうになったのです。それに気付いた鬼龍院は犯人を問い詰めたところ南雲に命じられたと答えたため、南雲を問い詰めるべく生徒会室に乗り込んできたのです。
南雲は自分はそんな命令していないと言いますが話は平行線。鬼龍院との話を打ち切り生徒会長選挙の話に戻ります。万引きという単語を聞いてから様子がおかしかった一之瀬。そんな一之瀬から飛び出したのは意外な言葉。
自分は生徒会長選挙に立候補せず生徒会も辞めると。
かくして生徒会長になった堀北。最初の仕事は一之瀬の抜けた穴を埋めるべく生徒会のメンバー探し。
そして鬼龍院を万引き犯に仕立てあげようとしたのは果たして本当に南雲なのか?
2年生編9巻の物語はここから始まります。
堀北と櫛田と天沢
堀北は櫛田を生徒会に入れようとしますが、堀北と櫛田は犬猿の仲。そうそう簡単に首を縦に降らない櫛田。そこに二人と因縁がある天沢が現れます。
石上登場
苦心の末、何とか櫛田の勧誘に成功した堀北。残る一つは一年生の枠。そこで堀北は過去に一度だけ接触したことのあるAクラスの石上に目をつけます。
ここでついに石上が初登場します。
堀北は勧誘を試みますが石上にはキッパリと断られてしまいます。
生徒会メンバー決定
石上に断られた堀北は一年生のDクラスへ。そこで七瀬に会うと事の顛末を七瀬に説明。すると七瀬が立候補。櫛田、七瀬を加え新たな生徒会メンバーが決定します。
鬼龍院事件の犯人探し
綾小路は鬼龍院から事件の事を探って欲しいと依頼を受けます。最初は断る綾小路ですが、無人島での月城との一件をバラすぞとやんわり脅されしぶしぶ協力することに。
一之瀬クラスとの邂逅
綾小路は神崎に呼び出されケヤキモールへ。
そこに現れたのは神崎、姫野、渡辺、網倉の4人。
渡辺と網倉は偶然神崎と会い、神崎がこれから綾小路と会う事を伝えたら一緒についてきたらしい。
神崎はかねてからの懸念点である一之瀬の不安を渡辺と網倉に説明。協力を仰ぎますが一之瀬を信じたい二人は難色。そこに三人目の協力者である浜口も合流。一之瀬のこれまでの様子でおかしな点はなかったか話し合います。
途中、トラブルもありつつ最終的に綾小路が一之瀬と会い生徒会を辞めた理由を探ることに。
解散の前に綾小路は渡辺から依頼を受けます。
それは網倉に好きな人はいるか親友である一之瀬に聞いてもらえないか?とのこと。
どうやら渡辺は網倉に想いを寄せているようで、買い物に誘い出したはいいが、うまく会話が出来ず気まずいところだったところに神崎を発見し今回の流れにいたったのです。
軽井沢との亀裂
神崎達と別れた後、綾小路はすぐに一之瀬に次の日に会う約束を取り付けます。
その帰り道、綾小路を待っていた軽井沢に会います。
軽井沢は明日一緒にケヤキモールに行こうと綾小路を誘いますが、明日は一之瀬と会う約束があると伝えます。
一之瀬と二人で会う綾小路に軽井沢は怒りますが、綾小路はどこ吹く風。
そのまま軽井沢は去って行ってしまいます。
綾小路VS一之瀬!思考バトル再び!
綾小路と一之瀬は朝からケヤキモールへ。特に予定を決めていなかった綾小路はどこに向かうか一之瀬に任せると、一之瀬は休日の土日はトレーニングジムに通っているため二人はジムに向かいます。
準備を終えて二人はそこでバッタリと網倉に出会います。
一之瀬が席を外している間、一之瀬についての話の中でそれとなく渡辺の名前を出す綾小路。さらに話の流れで網倉には5年前から片思いしている人物がいる事を知ります。渡辺‥
網倉と別れジムを出た後、綾小路と一之瀬はカフェへ。そこで話は一之瀬が生徒会を辞めた理由に。
一之瀬は修学旅行で綾小路が言った言葉。その言葉を聞いて強い決意を抱き、その結果Aクラスを目指すために生徒会を辞めたのです。
一之瀬の決意を聞くことができた綾小路は、真面目な話から一転、渡辺からの依頼である網倉の好きなタイプを聞き出そうとします。
すると一之瀬の雰囲気が一気に変わり、なぜ網倉の好きなタイプを聞くのか?と綾小路を問い詰めます。
真相を隠したい綾小路と逃がす気がない一之瀬。
一年生の船上試験以来、綾小路VS一之瀬が開幕します。
結果は‥渡辺ぇ‥
決断の時が迫る
特別試験に向けて一之瀬クラスに嫌がらせを行う龍園。もはや恒例となりつつある騒動を見た橋本は坂柳に自分達も特別試験に向けて行動を起こすべきでは?と提案。しかし今回の特別試験では全く動こうとしない坂柳。
坂柳と別れた橋本に近づく男子生徒。その男子生徒はどうやら橋本と繋がっている模様。
どのクラスにつくか?橋本にもいよいよ決断の時が迫りつつあるようです。
南雲の契約
鬼龍院事件の真相を探るために三年生から情報を収集しようとする綾小路。
朝比奈に接触し、そこで南雲と三年生の間に結ばれている契約の内容を知ります。
- 毎月得られるプライベートポイントの75%を南雲個人へと譲渡すること
- 南雲雅の指示を順守し敵対行動を取らないこと
- 独自に制定した得点を集め認められた者がチケットの獲得権利を得ること
- 資金を手渡されるのはクラス確定の前日であること
- チケット獲得後も南雲に背けば権利を剥奪されること
- 以上の5つの条件を守る生徒は2000万のチケット争奪戦の権利を得る
つまり南雲の命令に従う事で、最終的にAクラス行きのチケットを入手する権利が得られるわけです。
それを知った綾小路は朝比奈を通して鬼龍院のバックに商品を入れた山中を呼び出します。
しかし呼び出されて現れたのは山中ではなく、山中と同じクラスの立花でした。
立花は山中の代わりに「南雲に命じられて盗みの罪を着せようとした」と主張。
綾小路が今回の事件の矛盾点を指摘しながら、やや脅しますが結局この主張は変えませんでした。
しかしこのやりとりの中で綾小路はどうやら犯人の目星はついたようです。
一之瀬の決意
綾小路が部屋に戻ると、部屋の前で待っていた一之瀬。一之瀬を部屋に入れて少し会話をした後、一之瀬が訪ねてきた理由を話します。
一之瀬がこの前の休日に綾小路と会ったのは、自分の綾小路に対する想いに区切りをつけるためでした。しかし一之瀬は自分の中でそれは正しくないと感じ、やっぱり綾小路が好きなんだと再認識。
綾小路に振り向いてもらえる人間になると決意すると同時に、これからの自分を見ていて欲しいと綾小路に伝え去っていきます。
これまで綾小路に対しては照れる表現が多かった一之瀬ですが、好きという言葉を照れずに発言できるようになっています。
一之瀬の中で何かが大きく変化しているのが分かります。
事件の真相
特別試験が終わると桐山から呼び出される綾小路と堀北。
そこには南雲、桐山、櫛田、七瀬と現生徒会メンバーと前生徒会メンバーが。そこに鬼龍院が現れます。どうやら鬼龍院は今回の事件を生徒会に訴えたようです。
ここで事件の真相が明かされます。
今回の事件の真相は各キャラのやり取りから予想できるようになっているので、是非ご自身で解明してみてください。
特別試験の結果と坂柳の動揺
特別試験の結果は堀北クラスの勝利となります。
終業式が終わり坂柳に呼び出された綾小路。そこには何故か一之瀬も。どうやら一之瀬も坂柳に呼び出されたようです。
一之瀬の雰囲気の変化に気づいた坂柳、そして一之瀬に綾小路から今すぐ距離を置くべきだと伝えます。
しかしそれを承諾する一之瀬ではありません。坂柳の言及をやんわりと交わし、坂柳に冷たい瞳で微笑みます。その微笑みを見た坂柳は一瞬動揺します。
一之瀬と別れた後、坂柳は一之瀬の隠されていた能力を再評価。それと同時に今の状態が危険であることも示唆。まるでそれは綾小路という劇薬によってもたらされた副作用であるかのように。
軽井沢の不安と龍園の戦慄
未だ綾小路と仲直りができてない軽井沢は綾小路との恋人関係に不安を抱きます。
そんな不安を煽るかのように、綾小路と一之瀬がジムで一緒に会っていたことを知ってしまいます。
そこへタイミング良く?悪く?軽井沢の前に現れる一之瀬。
綾小路とのことを問い詰められる一之瀬ですが、自分と綾小路の間には何もないと丁寧に説明。誤解が解けその場から去る軽井沢の背中を見送りながら
「今はまだ、ね─」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編9巻
冬休みの初日、一之瀬は龍園に呼び出されます。
龍園は一之瀬クラスにプレッシャーをかけ続けましたが、空振りに終わり一之瀬クラスに敗北しました。その理由を確かめようと一之瀬を呼び出したのです。
龍園の追求をやんわりと交わし続ける一之瀬。
会話を続ける中で龍園は一之瀬のこれまでとは違う変化に気付く、それと同時に全身へと気持ちが悪い何かがまとわりついたような感覚に。
薄らと笑みを浮かべながら去る一之瀬に龍園は
「前言撤回するぜ一之瀬」
一之瀬の背中に向けて龍園は振り返りながら話しかける。
「学年末試験でおまえと当たらないことが、俺たちにとって幸運となるかもな」
引用:ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編9巻
感想
本巻の感想でまず挙げられるのは一之瀬の変化です。これまでの鬱憤を晴らすかのような復活劇かと思いきや、それと同時に姿を見せ始めた一之瀬の「闇」。その「闇」を垣間見た坂柳の動揺と龍園の戦慄が印象的でした。
残念だったのは南雲さん。もはや悲願となっている綾小路との対決は今回も叶わず。南雲さんが卒業までに悲願を達成できるかどうかも気になるところです。
話を一之瀬に戻しましょう。今回の一之瀬の変化を見るにこれから先の展開が全く予想できなくなってきたのは間違いないですね。破滅ルートまであり得そうな展開なのが気になるところ。
何にせよ次巻は冬休み編とのこと。.5巻は色々な事象が動く巻でもあるので楽しみですね。
ここまでみてくださってありがとうございました。それではまた。
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