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【おすすめファンタジー小説】「俺の召喚獣、死んでる」のあらすじと感想!ネタバレ注意【ラノベ】

俺の召喚獣、死んでる ライトノベル
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こんにちはピヨたけです。

重厚な世界観の王道ファンタジー。「俺の召喚獣、死んでる」のあらすじと感想についてまとめています。

作品詳細

レーベル 富士見ファンタジア文庫
著者 楽山
イラスト 深遊
属性 ファンタジー 召喚獣バトル 学園 神話

あらすじ

召喚術師養成学校――通称・学院に通う苦学生のフェイル・フォナフが喚び出した『片割れ』の召喚獣は、神話にその名を刻む“終界の魔獣・パンドラ”だった!

身の丈三百メートル以上。数多の神々を殺しまくった最強の召喚獣を相棒にしたフェイルだが、ひとつだけ大きな問題があり――

「間違いない。俺のパンドラ、完全に死んでる」

学院トップで王女のサーシャ・シド・ゼウルタニアに勝つため、チームメイトと共にまったく動かない“パンドラの死体”を動かす方法を模索することに。

やがて世界を救う召喚術師のサモンバトルファンタジー!

引用:富士見ファンタジア文庫「俺の召喚獣、死んでる」巻裏

感想

ここからは若干のネタバレを含みますので注意してください

主人公のフェイル・フォナフは平民出の苦学生。性格は頑固だけど努力家で抜群の行動力と思いもよらない発想力を持つ。来るべき召喚祭で学園最強の召喚士にてシドの国の第三王女であるサーシャ・シド・ゼウルタニアに勝つために、一緒にチームを組む面倒みが良くて仲間思いの貴族シリル・オジュロック。死霊を操る天才少女ミフィーラの二人と、自身の召喚獣である「終界の魔獣パンドラ」の死体を何とか動かそうと奔走する。

パンドラは神話の世界で最高神ゼンと相対した最強の魔獣。でも死体。もちろん動かないしこのままでは全く役に立たない。そんな召喚獣をどうにか活かせる方法はないかと模索。やがて辿り着いた結論に「そうきたか!」と思わず呟いてしまいました。

試行錯誤パートか長いですが、この試行錯誤がそのまま伏線となってラストに活かされてきます。その間にフェイルとヒロインのサーシャの絡みがあり、王族で厳格だけど、実はちょっとポンコツで普通の女の子だったサーシャのギャップが可愛い。そしてこの可愛らしい姿が後にすごく響いてくるんですよね。

やがて人類の存亡を揺るがす大事件が発生。世界の明暗をフェイルに託し、自らを犠牲にして立ち向かうサーシャ。これがただ優秀なだけのサーシャだったらあそこまで胸を打たなかったと思う。サーシャから思いを託され、世界とサーシャを救うためにパンドラ召喚の呪文を唱えるフェイル。詠唱の最中フェイルの肩に手を置くシリルと脇腹に抱きつくミフィーラ、戦いに赴くフェイルを鼓舞するかのような二人の仲間、そして三人で敵のいる空を睨みつける描写、この詠唱シーンは個人的に本当に好き。ここからはついに大地に立ったパンドラと共に怒涛の戦闘パート。

そしてラストバトルのフェイルはもう少年漫画の主人公といった感じ。気合、熱血、根性とスパロボの精神コマンドをかけまくったかのような熱い展開。サーシャを助けようとするフェイルの想いに最後の最後に咆哮で応えたパンドラも素晴らしかった。

タイトル的にネタっぽいんですが、全然そんなことはなく、全てのパートが最終的な展開の伏線に繋がっていて、すごく考えられた作りの物語だと思います。

本作はカクヨムでも連載しており、カクヨムと本巻ではエピローグの部分が異なる内容になっています。

熱い展開のバトル漫画をお探しならおすすめの一冊です。

ここまでみてくださってありがとうございました。それではまた。

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