こんにちはピヨたけです。
2024/10/19発売のお隣の美人エルフの距離感が近すぎる件~私とイイコトしませんか?~のあらすじと感想についてまとめています。
作品詳細
レーベル | 富士見ファンタジア文庫 |
著者 | 福山陽士 |
イラスト | 昌未 |
属性 | 日常 エルフ ポンコツ 残念美人 |
あらすじ
「肉じゃが作りすぎちゃったので、よかったら…」
高校入学を機に一人暮らしを始めた日、お隣さんからおかずのお裾分け。彼女の名は森江ルフ。誰もが認める超絶美人だが、どこからどー見ても耳が長い、いわゆる「エルフ」。─なんで!?
「部屋でゲームしませんか?」
「食べ物を…分けてください」
「一緒にご飯作ってると、新婚さんみたいだなって」
清楚なイメージと違ってルフさんはゲーオタで酒好きのニート。そんな彼女は、何かと俺を誘ってきて…。
二人でご飯を食べて、触れあう近さでゲームして、温泉で浴衣姿の彼女から抱きつかれる。ダメエルフ彼女とほのぼの日常生活!
引用:お隣の美人エルフの距離感が近すぎる件
感想
若干ネタバレを含みます。
主人公の渡良瀬は小学二年生の時に森で見た枯れ枝や葉っぱ、木の実などを集めて作られた立体工芸物を目撃し、その作品に魅せられ自分も作ってみたいと思う衝動から、自然物を材料に工芸を行う自然工芸部がある森里々学園に進学する。
森里々学園が自宅から少し遠いためアパートで一人暮らしを始めた渡良瀬。そして引越しの挨拶の際にエルフの「ルフ」と出会う。
ルフは美人の前に残念がついてしまうようなエルフで一人称は「妾」。ゲームが好きな引きこもりのニート。
そのダメダメっぷりはかなりのもの、普段はネロリーとティトリーという二人の従者が身の回りの世話をしているが、二人が出張で側を離れていると飢え死にしかけるほど。
さらに、ネグリジェにエプロンという斬新かつ扇状的な恰好をしたり、渡良瀬と料理を作りながら新婚みたいと口走ったりと天然成分も併せ持つ。
エルフと言えばファンタジーでは当たり前ですが本作の舞台は現代。それもダンジョンや異世界転移などないごくごく普通の現代日本。エルフと言う存在自体が注目を集めてもおかしくないはずが、何故かビックリしているのは渡良瀬のみ。
アパートの住民のみならず、近所のスーパーでも誰もルフの事を気にするそぶりを見せないため、渡良瀬は徐々に疑問を抱いていく。
やがて、渡良瀬は何故ルフ達の事を誰も気にしないのか、何故自分だけは彼女達をエルフと認識できているのか、そしてルフ達が何故この世界に来て、何をしようとしているのかを知る事になり、そこから物語は急展開へ。
この作品は終始ルフがゲームに例える描写が多い。これはニートでポンコツ感を出すためなのかと思っていたら、物語の最後に伏線になっていました。
とにかくルフの残念っぷりが面白い。ポンコツなので意識せずにナチュラルどエロを振り撒いてくるところも好き。他にもキャラはいるんですが、尺の都合もあるのか掘り下げがそこまでなく、ルフのキャラが際立っている事もあってあまり目立たず。
エルフがヒロインということでファンタジー要素が0ではありませんが、日常9割のファンタジー1割といったところ。タイトルほど恋愛要素があるわけではないので、そこを期待すると物足りないかも。
迫り来る危機もファンタジーというよりは自然災害ということで、現代の日本が直面している問題と一緒。解決方法にちょっとだけファンタジーが入っていますけど、基本的には日常ものと思って手に取ってもらった方がいいと思います。
ここまでみてくださってありがとうございました。それではまた。
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