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【シリーズ第2作】「涼宮ハルヒの溜息」の簡単なあらすじと感想!ネタバレ注意【原作ラノベ小説】

涼宮ハルヒの溜息 ライトノベル
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こんにちはピヨたけです。

涼宮ハルヒシリーズ第2作!「涼宮ハルヒの溜息」を読んだ感想についてまとめています。

簡単なあらすじ

前作「涼宮ハルヒの憂鬱」から半年経ち季節は秋。

閉鎖空間夢オチ事件の後、キョンはハルヒに長門、みくる、小泉がハルヒの探し求めていた宇宙人、未来人、超能力者なのだとカミングアウト。

そんなキョンの真相激白にハルヒは「ふざけんなっ!」と一蹴。

「宇宙人や未来人や超能力者なんてのはね、すぐそこらへんに転がってなんかいないのよ!探して見つけて捕まえて首つかんでぶらさげて逃げ出さないようにグルグル巻きにしないといけないくらい希少価値があるものよ!適当に選んできた団員が全員そんなのだなんて、あるわけないじゃないの!」

引用:涼宮ハルヒの溜息

というのが今回のプロローグ。

キョンの言ってる事に嘘は何一つないのにこれっぽっちも信じないハルヒの図。

お前の探し求めていた奴らはすぐ目の前にいるぞ!と言われても実際にはそんな奴らがいるはずがないと思っている割と常識人でまともなハルヒにはキョンの軽口にしか聞こえないわけです。

だってそんな超常的な何かが存在するのはフィクション、そう物語の世界でしかありえないのだから。

はい、ということで季節は秋。文化祭が間近に迫ったある日、ハルヒはSOS団が文化祭に出展する出し物として映画を撮影することを強引に決定します。

とんでも発想でキョン達SOS団を振り回しながら撮影を続けていくハルヒ。ある日主演のみくるにカラーコンタクトを渡し、目からビームを出せ!と指示したところ、本当にみくるの目からビームが出てしまう。

長門の対応で何とか大惨事は避けられたものの、キョン達はハルヒのいう通りになってしまった現実に戦慄。当のハルヒは何が起きたか全く気づいておらず、いったいこの映画撮影はどうなってしまうのか?

というのが本作「涼宮ハルヒの溜息」の流れになります。

感想

ここからは若干のネタバレを含みますので注意してください

前作よりもキョンの語りがパワーアップ。だんだんとハルヒに対しての描写に遠慮がなくなってきており、言葉遊びが面白い。

本作では映画撮影を通してハルヒが何気なく発した言葉が現実になってしまい、もしもハルヒがその事に気がつけば、猫が喋ったり、カラコンからビームが飛び出す世界が完成されてしまう。

かと言って、映画撮影をやめればハルヒのストレスが最高潮に達し、世界を崩壊させる閉鎖空間がまた発生してしまうかもしれない。

ハルヒが改変してしまう現実を防ぎつつ、ハルヒが満足のいく映画撮影を行うという無理難題にSOS団の面子も流石に疲弊していく。

被害を最小限に抑えるために、ハルヒに対してストップをかけづらくなっている事から、ハルヒの要求がどんどんエスカレート。みくるを池に落としたり、頭を引っ叩くなど、現代ではやや重めの描写もあり、それが原因でキョンが本気でハルヒを怒り、二人は気まずい雰囲気になってしまう。

前作でキョンにポニーテールを褒められた事から、喧嘩してしまったキョンの気を引こうと髪の毛をくくろうとしているハルヒ。キョンが部室に入ってきたことで慌てて髪を解くが、それをみてしまったキョンが自分の発言のせいだと全く気づいてないのが罪。本当普段はあざとく色々な事に気がつくくせに、こういう時だけ気が付かないのは正しく主人公補正というやつですなぁ。そしてキョンの一言であっという間に機嫌が良くなるハルヒがチョロくて可愛い。

本作のタイトルである「溜息」。溜息とは思い悩んだり、苦しみ、失望、落胆、安堵した時に現れる。これが本作でどの部分に当たるか考えると、正にここ。

キョンだけは自分の味方でいると信じていたのに、キョンに拒絶された事による落胆、そして仲直りできた事への安堵。ハルヒの中でキョンの存在が非常に大きく、そしてキョンの行動がハルヒの心を揺さぶり、世界にとってどのような影響を及ぼすのか?その一端が垣間見えるとともに、この後の展開への暗示ととれます。

映画のいく末、果ては世界のいく末を委ねられたキョン。どのような形でこの映画に決着をつけるのかと思っていたら、驚くほどあっさりした解決方法だった。でも日常ってこういうもの。非日常から日常への回帰にはこれが相応しいのかもしれません。

だって非日常とはフィクションなのだから。

ここまでみてくださってありがとうございました。それではまた。

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