こんにちはピヨたけです。
よう実の物語は表向きはAクラスを目指した戦いですが、その裏で何か大きな力が動いているのは明らかです。
綾小路父の思惑、七瀬の正体、月城は何者なのか?これらは未だ作中で語られておらず、謎のベールに包まれています。
そこで今回はこれらの謎について現在わかっている情報から考察してみたいと思います。
ちなみに0巻の内容を含んでしまいますが、今回の考察に必要になってくるので、大まかな触りだけついでに解説したいと思います。
綾小路父とホワイトルーム
綾小路父は政界でもトップクラスの力を持つ直江派に属していました。
直江は自身が総理になるための最大の敵は高度育成高等学校を作った鬼島議員だと判断、そこで鬼島の功績に対抗するために綾小路父に政府直属の教育機関の開設を指示します。これが後のホワイトルームです。
綾小路父は自らの野心のためにホワイトルームの運営に力を注ぎますが、それは時として人道的に行き過ぎてしまうことも。
そんな中、次期総理の争いに敗れた直江は鬼島政権の幹事長として鬼島の下につく事になり、手段を選ばず運営を行なっていたホワイトルームと綾小路父の存在が自身の泣きどころとなり得る事態に発展。綾小路父を切り捨てる判断をくだします。
直江と決別した綾小路父は、直江から様々な妨害を受けながらも、復讐を誓い時を待つのでした。
と、ここまでが0巻の大まかな内容になります。
この0巻を基に高度育成高等学校、略して高育の裏で何が起こっているのか?考察してみたいと思います。
綾小路はなぜ高育に入学したのか?
そもそも綾小路はなぜ高育に入学したのでしょうか?
これは空白の一年と呼ばれるホワイトルームの停止期間に松尾の手によるものだと作中で描写されています。
では、松尾はなぜ綾小路を高育に入学させたのか?
それは松尾が鬼島派の人間だったからと推測します。
直江を取り込んだ鬼島はホワイトルームと綾小路の存在を直江から聞き、綾小路に興味を持った。
そこで松尾に接触し、綾小路を自身の勢力圏である高育に入学させた。
7巻で綾小路父は綾小路を連れ戻そうとしています。
あれが演技でなければ綾小路が高育に入学したことはイレギュラーだったはず、何しろ綾小路父からすれば高育は鬼島の息がかかった敵地ですから。
松尾が鬼島と繋がっていて綾小路父を裏切っていたのであれば、綾小路父が松尾を処分した理由にも説明がつきます。
最も2年生編8巻で綾小路が松尾の息子である栄一郎は本当に死んだのか?と疑問を抱いていることから、栄一郎が亡くなったかどうかは定かではありません。
いづれにしても空白の一年に関しては未だ語られておらず、この時期に重大な何かがあったのは間違いないと思います。
月城は何者なのか?
鬼島の目的が綾小路の監視、または自身への取り込みであるとするならば、実は邪魔になってくるのは高育の理事長である坂柳理事長の存在です。
0巻で坂柳理事長は誠実な人間で綾小路父とも親交がある事がわかっており、そんな坂柳理事長が綾小路の自由を奪うような真似をするとは考えにくいです。
そこで鬼島は坂柳理事長を失脚させ、月城を送り込んだのではないか?と予想
当初は坂柳理事長の失脚は綾小路父の手によるものと考えていましたが、0巻での二人の関係性、綾小路父が敵地である高育に対してそれだけの権力があるとは考えにくい。何しろ相手は現総理ですからね。
ならば、高育を作った現総理の鬼島がその権力を行使したと考えた方がしっくりくるような気がします。
では月城が送り込まれた目的とは何だったのか?
可能性として考えられるのは、綾小路の頭脳、そして身体能力の調査です。
鬼島は通常の学校生活を送る上で調査することができない綾小路の能力を知りたかった。
直江からある程度話は聞いていたかもしれませんが、直に確認したかったのではないかと思います。
そこで鬼島は坂柳理事長を一時的に解任し、月城を送り込み短期間で綾小路の調査を試みた。
無人島試験は最初からデータ取得が目的で、綾小路と一戦交えた事でデータを収集した月城は、初めからこのタイミングで退場する予定だったのかもしれません。
綾小路の退学と月城の行動が結びつかなかったのはこのため。データの取得が目的なので、初めから退学させる気などなかったからです。
月城が鬼島派だとするならば、なぜ綾小路父派のホワイトルーム生まで入学を許可したのでしょうか?
これは月城が中立、もしくはスパイだからです。
0巻で月城は雇われたら汚い仕事もこなすエージェントだということがわかっています。綾小路父とも親交がある事から、スパイである可能性は十分にあります。
月城が綾小路と話すとき、しきりに綾小路父の話を持ち出したり、ホワイトルームの内情に精通しているのはこのため。綾小路父に依頼されて鬼島派内部に入り込んでいる人間といった感じ。
ただ、綾小路父曰く、月城は勝ち馬に乗るタイプらしく、綾小路父側のスパイではなく二重スパイの可能性もあります。
七瀬の正体は?
月城が鬼島に送り込まれたのならば、七瀬の正体も鬼島派の人間という事になります。綾小路父派と考えるとホワイトルーム生の天沢に対してあれだけ警戒する説明がつかなくなりますから。
目的は今のところ不明ですが綾小路の監視といったところでしょうか。
2年生編8巻で修学旅行に行く綾小路の心配をしなかったのは、基本的に綾小路の「存在」を知っているのは綾小路父派と鬼島派だけだからです。綾小路の能力を知らないものにとって綾小路は一介の学生に過ぎません。高育の外では危険が及ぶはずもないのです。
唯一の例外は高育の外で綾小路父派から何かしらの動きがあった場合。その場合は鬼島派もプロを監視につけるはず、これは文化祭の時も同様です。
いづれにしても高育の外は七瀬の範疇を超えています。
綾小路父の思惑は?
綾小路父にとって綾小路が高育に入学したのはイレギュラーだったと思いますが、0巻で綾小路にホワイトルームとは違う経験を積ませたいという描写があるため、綾小路が高育に入学したことを利用して実験をしていると考えられます。
最も、7巻の段階では綾小路を本当に連れ戻そうとしています。これはこれまでホワイトルームの稼働を妨害していた直江が闘病に入り、妨害が薄れた事でホワイトルームが再稼働したため。
そしてもう一つの理由が、坂柳理事長が失脚し、その後月城が理事長代理に就任する計画がある事を月城が綾小路父にリークしていたからと推測。
綾小路の能力を測る実験が行われる事を知った綾小路父は、綾小路の能力を隠すために、この時点で退学させようとしたのではないかと。
しかし、綾小路と邂逅した事によりホワイトルームでは見ることができなかった綾小路の感情の変化を確認し、高育の中で実験を行う方針に切り替えた。
その例が綾小路以外のホワイトルーム生の高育入学。これまで接点を持たなかったホワイトルーム生との接触により綾小路にどのような変化が起きるか?というものと予想。
ホワイトルーム生が綾小路を退学にできるなら、鬼島に綾小路の能力を知られる前に高育の手を離れる事になるのでそれはそれでOKだったのかも。
そこで月城にホワイトルーム生を入学させるように依頼した、といったところ。
綾小路父は将来的に綾小路を自分の片腕、もしくは自分の代で政界のトップに辿り着けなかった場合、綾小路の代でトップを狙うといった野心を抱いています。
最大の敵である鬼島が綾小路に興味を抱いているとするならば、水面下で綾小路を巡る争いが行われているとしても不思議ではありません。
最後に
表の争いの裏でいったい何が起きているのか?という事を考えた結果、今回このような考察に至りました。
今回は0巻という商業誌ではない巻を考察に含めてしまっているので、読んでない方からすると何のこっちゃ?という面もあるかと思いますが、考え始めたら止まらなくなってしまったので考察するに至った次第であります。
色々と見落としていたり、想像の域を出ない部分が多々あるかと思いますが、いつか種明かしが来る時を楽しみに待ちたいと思います。
ここまでみてくださってありがとうございました。それではまた。
コメント